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  • 執筆者の写真kobomuramatsu

ヘビの制作 完成!


しばらく時間が空いてしまいました。。

作業に集中していたため(イイワケ・笑)、ブログ更新を怠っていました・・・がっ、

完成しましたのでここでブログ更新。

前回の続きから。

ヘビの体の色をどうしようかと悩んだ末、

有機的な怪しい形と浮き上がるような紫色のオパール、眼と舌には赤色のルビー、全体の色の調和を考え白色に決定!

「白蛇」は神の使い、神の化身、、、様々な言い伝えがあり縁起のよさもありますが、白だけでは単調になってしまうので所々に薄いピンクの模様を入れました。

七宝の白は意外と難しく、不純物が入ってしまうと汚れが目立ってしまうので慎重に作業を進めます。

ヘビの鱗1マス1マスに白色の釉薬を盛り付けては、焼成し、

1マスの縁に焼き付いた釉薬を取り除き、また焼成。

この作業を何度も何度も繰り返します。

七宝釉薬を載せているの図 ↓

七宝が全体に入り、眼、舌には極小のルビー、頭にはダイアを石留めします。

中石のオパールは石枠にセットし、白蛇が巻き付いているように組み立てます。

この組立作業、

いつもながらそれぞれのパーツが出来上がった後の工程なのですが、

今回は非常に困難な作業でした。

七宝を焼き付けしたヘビの胴体は、幾度となく繰り返す焼成の度に変形していくので、

前回のブログで石枠とヘビの胴体を合わせた部分が完全にずれてしまうのです。

七宝は当然ガラス質、変形を直そうと力を加えると割れてしまう・・・

どうしたものかと・・・・・

これを解決するのに本当に悩みました。

私が作品を作る、石、枠を組み合わせるといった単純な考えではなく、

それぞれの素材が持つ魅力を組み合わせて、より輝きを増す作品にしたい!

今回の中石に使用したオパールも決して綺麗に研磨された石ではありませんが、

石の持つパワーからインスピレーションをもらい、デザインのイメージができました。

宝石として研磨された石はとても美しいものですが、原石にあまり手を加えず石の持つ本質的な美しさが現わされた石に心を動かされます。

この作品は、オパールに生命なるものを感じたのでそれを守る守り神としての作品です。

この作品にはおもしろい仕掛けがあります。

舌が動くトレンブラン。

静止状態 ↓

可動状態 ↓

一回の可動で約30秒動きます(^^)

今後もこのような魅力ある素材で作品を作り続けていこうと思っています。

完!


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