「竹に雀」3
- kobomuramatsu
- 2018年12月24日
- 読了時間: 2分
師走も後半突入、なんだか慌ただしいですが一気に走り切ります!
さて、「竹に雀」の組立編です。
前回の額縁に見立てた地金面に魚々子打ちを済ませたら、
背景になる竹林部分と雀、笹の葉に七宝を施します。
18金の板に竹の模様を描き、糸鋸(いとのこ)でその模様を透かします。

出来るだけ細く、なおかつ均一になるように透かすのがプリカジュールを綺麗に見せるポイント!

雀に釉薬を置いているの図。
この雀の羽一枚一枚の中にも5色位のグラデーションをかけています。
あまりの細かい作業に自分にイライラする思う時もあり・・・笑;

こうして全てに七宝が施され、ダイアモンドの石留も終わり、
これらを研磨剤で磨き最終段階の組立に入ります。

いつものように七宝を施したジュエリーの組立ては、
全てパーツを最終磨きをかけたうえで行うのでパーツ一つ一つの取り扱いには慎重になります。
当然シミの原因にもなるので素手は禁物。

ちょっとした雀の位置の変化で雰囲気が変わるので、ここも重要ポイント!

全体のバランスを最終チェック。

七宝に割れ、カケなどないかチェック。
これぞプリカジュールの美しさ♡

これらの全ての工程には、どうしても私本人にしか感じ取れない部分があります。
実際、私が作る商品や作品は一度で完成したものはありません。
たくさんの失敗を繰り返し少しだけ方法を変えてみたり、成形し直してみたりと幾度となくその作業を繰り返し、トライしてみます。
これを理論的に伝えようとするのはとても困難なことです。
分担作業にできない部分でもあり、大量生産できないところであり、難しいところです。
ここ最近、私のホームページ、ブログに興味を持って下さる若者が増え嬉しく思います。
たくさんのことに興味を持ち、失敗を恐れず、挑戦する気持ちを忘れずに作品制作に取り組んで欲しいと願います。

「竹に雀」 完!
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