久しぶりに美術館へ行ってきました。
「皇室の彩」
東京藝術大学創立130周年記念特別展
東京藝術大学美術館


大正から昭和にかけてつくられた皇室献上品をはじめ、
これまで一般の人の目に触れる機会のなかった皇室と東京美術学校とのゆかりのある作品や資料の展示。
木彫ー高村光雲、金工ー海野勝珉、磁器ー宮川香山、七宝ー濤川惣助をはじめ超絶技巧を代表する名立たるメンバーの作品を観てきました。
つづいて、
「鏨の華」‐光村コレクションの刀装具
根津美術館

(展示会パンフレットより)

根津美術館入り口付近。
建築物も落ち着いた雰囲気です。

根津美術館の庭園は素晴らしく、紅葉を満喫することができました。


明治時代の実業家「光村利藻」の刀装具(鐔・小柄・笄・目貫・縁頭)のコレクションを展示。
桃山~明治にかけて作られた刀装具の技と美。
加納夏雄をはじめ、後藤家、海野勝珉らの彫金の技の美しさに魅了されました。
さらに、
「驚異の超絶技巧」明治工芸から現代アートへ
三井記念美術館

清水三年坂美術館のコレクションを中心に、
超絶技巧といわれている明治時代の工芸からインスパイアされた現代の工芸家とのコラボレーション展
最近は頻繁に使われる「超絶技巧」というワードですが、
やはり三年坂美術館コレクションは本物だと思いました。
三つの展示会をめぐって、
仕事がらどうしても七宝、金工、彫刻、陶磁器、漆芸などに目がいってしまうのですが、
どの会場にも登場してくる作者もあり、共通して言えることは、
デザイナーであり、職人であり、その全てにおいて独自の感性を持ち備えた制作者であると感じました。
これまでにも幾度となく同じ工芸品の展示会には脚を運んでいますが、毎回新鮮な感動があります。
今回も過去の工芸品に触れ、あらためてその凄さに自分の反省点に気づかされた展示会でした。
っということで、次なる作品の制作に入ります。
(^^)v